睡眠負債が溜まると、人はどうなってしまうのか
満足に睡眠が取れない状況が続くことで、睡眠負債が蓄積されてしまうのは有名です。しかし、睡眠負債によってどのような弊害があるのかは、あまり知られていません。ここでは起こり得る弊害に関して、お伝えしていきます。
①睡眠負債はどんどん累積される
忙しい現代社会では、睡眠時間を減らして頑張っている方も多いでしょう。毎日頑張るのはいいことですが、ただし睡眠が1日1時間程度足りなくなるだけでも、睡眠負債は体にどんどん蓄積されていきます。これは借金が少しずつ増えていくのと、近いような感覚として考えていただきたいです。始めはほんの少しでも、積もりに積もれば負債は大きくなり、いつか取り返しのつかない状況になってしまうのです。
②睡眠負債によるリスク
この睡眠負債が蓄積されることで、人はどうなってしまうのでしょうか。まず一番大きいのは、やはり脳機能が徐々に低下していくことです。徹夜明けで頭が回らないという状況は、きっと誰しもが経験したことがあるでしょう。それくらい寝不足は脳にとって大敵なのですが、睡眠負債の怖いところは、徹夜のような自覚症状が現れることなく、ジワジワと脳が弱ってしまうことです。更に体のあらゆる機能が低下してしまうため、病気の発症リスクが上昇してしまい、がん細胞の増殖をも促す結果に繋がってきます。
③睡眠負債があるかどうかチェックしよう
したがって睡眠不足の状況が続くのは非常に危険ですが、適切な睡眠時間は個人差があるため、負債が溜まっているかを判断しにくいといった側面もあります。しかし、実は自分が睡眠負債に陥っているかどうかを、簡単に判断できる方法があります。その方法はとても簡単で、休日に目覚ましを掛けずぐっすり眠り、いつも通り起きられるかをチェックすることです。もしいつも通りに起きられれば、平均より短い眠りでも問題ありませんし、ここで普段より多く寝てしまうようなら、睡眠負債が溜まっている証拠です。普段の睡眠時間を増やし、負債が溜まらないよう心がけてみてください。