睡眠時間が長いと発症しやすい病気について
ショートスリーパーの健康リスクが高いことに関しては、ほとんどの方がご存知のことでしょう。一方、たくさん寝ている人は健康そうに思われがちですが、実は睡眠時間が長くても様々な病気のリスクが生まれてきます。今回は睡眠時間が長いことで、発症しやすくなる病気についてまとめてみました。
①睡眠時間が長いのは、生活習慣が悪い可能性もある
寝る時間というのは遺伝子や生活環境で決まるので、長いことが悪いとは一概に言えません。しかし、生活習慣が悪いことで睡眠が長くなる傾向も見られるため、人によってはそこから見直しが必要なこともあります。子供の頃からたくさん寝ていたというわけでなければ、一度生活習慣を見直してみることも大切です。
②11時間以上寝るのは病気の可能性大
生まれつきロングスリーパーの方もいますが、もし1日11時間以上の睡眠が必要になっているのであれば、それは後天性の病気という可能性も考えられます。人は通常そこまでの睡眠を必要としないので、一度病院にて相談を受けてみてください。ちなみに考えられる症状としましては、「特発性過眠症」というものがあります。こちらの症状にかかると、一定期間(数ヶ月)睡眠時間が大幅に長くなり、場合によっては15時間以上も続けて眠ってしまいます。こうなると日常生活に支障をきたしますので、医師による薬物療法と生活指導が必要になります。他には「非器質性過眠症」という症状もあり、こちらも同じく睡眠が長くなってしまう症状です。違いとしては、いくら寝ても寝足りないといった状況になりやすく、休息感も得られにくいです。いずれにしても、たくさん寝過ぎると感じた時は早めに病院へ行きましょう。
③精神疾患のリスクもある
人は睡眠時間中にストレスを解消しますが、逆に寝過ぎることでも精神病のリスクは高まってしまいます。たくさん寝る人は、脳の情報伝達に異常が生じることで、躁うつ病になりやすくなります。精神疾患の原因はストレスだけではありませんので、寝過ぎている状況は早めに解消することが大切です。