良質な睡眠の大敵!夜中何度も目が覚めてしまう「中途覚醒」の原因と対策
寝ている最中に何度も目が覚めてしまい、満足な睡眠を取ることができない…。高齢の方にありがちな症状だと思われがちですが、実は若い方でも多くの方が悩まされる症状でもあります。この睡眠中に目が覚めてしまう症状は「中途覚醒」と呼ばれ、日本人の多くが悩まされている睡眠障害の一つです。夜中何度も目が覚めてしまう方は、原因と対策をしっかり理解しておくことが大切です。
①中途覚醒は最も多い睡眠障害
夜中何度も目が覚めてしまうのは、日本で最も多く見られる睡眠障害でもあります。実に全体の15%ほどが、この中途覚醒に悩まされており、決して珍しい症状ではありません。一般的に高齢になり浅い睡眠が増えることで、夜中目が覚めやすくなります。しかし若い年齢の方でも、様々な要因によって睡眠の質が下がり、夜中に目が覚めやすくなることがあるのです。
②中途覚醒の原因は?
この中途覚醒には、精神的な要因が絡むこともありますが、基本的には身体的な不調が原因と考えられます。体の痛みや痒み、トイレに何度も起きてしまう頻尿、眠っている間に呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」など、何かしら体に異変が起こっているサインです。これらは自覚できる症状も多いものの、睡眠時無呼吸症候群など自覚しにくい症状もあります。もし自覚症状がなく何度も目が覚めてしまう場合は、一緒に住んでいる家族の協力や、寝ている様子を動画や音声で確認することも考えてみてください。
③中途覚醒を防ぐには
この中途覚醒を防ぐためには、精神的な要因でなければ、まず身体的な不調を治していく必要があります。いずれにしても寝付けない際には、医師による診断や薬の処方、そして生活指導を受けることが第一です。睡眠の質は人生に大きな影響を与えますので、たとえ僅かな悩みであっても医師に相談してください。それから肥満も中途覚醒の原因となりやすいため、呼吸の問題であればダイエットを行うことも有効な対策になります。肥満は様々な病気の原因ともなりますので、早めに解消しておくことが大切です。