ちょうどよい睡眠時間は結局、何時間?
十分な睡眠時間をとることは美容にいいし、心と体の健康にも必要です。ですが、何時間寝れば“十分な”睡眠になるかというと、正確な決まりはありません。なぜなら、どのくらい寝ると十分で、自分にとってちょうどよい睡眠になるかというのは、人によって違うからなんです。
①ちょうどよい睡眠時間は?
ナポレオンや明石家さんまさんは、ショートスリーパーで、4時間くらいしか寝ないというのは有名な話ですね。逆に睡眠時間の長いロングスリーパーの人も少なくありません。一般的には、子供は10時間以上寝る必要があり、10代に入ると8~10時間、成人になると7~8時間寝るとちょうどよいといわれています。また、加齢にともなって睡眠時間は短くなっていきます。70代になると平均睡眠時間は6時間くらいになっていきます。よく「7時間寝ると寿命がのびる」「寝過ぎると体によくない」とかいいますが、何時間寝るとベストかというのは、体調、体質、遺伝などの要素によって1人1人それぞれ違います。何時間くらい寝ると体調や気分がよいのか、自分で一度試してみるとよいでしょう。一般論はあくまで一般論です。
②自分にとって“ちょうどよい”?
では、自分にとってちょうどよい睡眠時間はどうすれば分かるのでしょうか?翌日、仕事や学校がない日、アラームをセットしないで寝てみてください。いつもと同じくらいの時間に起きられて、昼間強烈な眠気に襲われなければ、現在の睡眠時間でちょうどよいということです。でも、いつまでも起きられず、昼間も眠気が続いているようならば、現在の睡眠時間では足りていないことになります。その場合、慢性的な睡眠不足になっている可能性があります。何時間寝ると自分にとってベストなのか知るために、睡眠時間を記録してみるとよいですね。睡眠時間が足りていないと、注意力が散漫になり、ネガティブになったり、思考力が低下したりするので、早く寝るよう努力したり、15分でも昼寝をする習慣を身につけるなど工夫が必要です。