年をとると睡眠時間が短くなるって本当?改善方法は?
年齢を重ねると、寝つきが悪くなり、朝早く目が覚めるようになります。睡眠の時間は加齢によって変化していきます。また、年を取ると眠りも浅くなります。特に60代以上になると睡眠習慣が変わってきます。老化に伴う自然な現象なので、あまり心配する必要はありませんが、早寝早起きも、度が過ぎてしまうと問題です。
①なぜ高齢になると睡眠が減るのか?
高齢になると睡眠時間が少なくなる原因のひとつは、メラトニンの減少です。夜になると眠くなるのは、メラトニンが働くからです。でも、年をとるとメラトニンというホルモンの分泌量が減ってきて、寝つきが悪くなったり、寝てもすぐに目を覚ましてしまいます。メラトニンの分泌を活発にするには、適度な運動が効果的です。昼間、光を浴びながらウォーキングをすると、メラトニンを作るもとになるセロトニンというホルモンが分泌されます。セロトニンを増やすには、午前中に外で歩くのがおすすめです。のんびり歩くのではなく、少し汗ばむくらいの速さで歩きましょう。ストレッチも効果がありますが、寝る前の運動は交感神経を刺激して目が冴えてしまうので、ストレッチなどの屋外の運動も、できれば午前中か午後の早い時間に行いましょう。
②食事で睡眠を改善
寝つきを良くして、睡眠の質を上げるには食事も大切です。グリシンというアミノ酸には、脳をリラックスさせる作用があります。また、寝る前にグリシンを摂取すると、朝スッキリと目覚められます。グリシンは、エビ、ホタテ、カジキマグロなどの魚介類に多く含まれています。サプリメントを飲むのもおすすめです。できるだけ決まった時間に食事すると、体内時計が安定しますよ。寝る2、3時間前には食事を終わらせましょう。夕食を早くすると、お腹が空いて寝つきが悪くなりますし、食事の時間が遅すぎると胃腸が活動するので交感神経が活発になり、やはり寝つきが悪くなります。食事内容だけでなく、規則正しく食事することも心がけるといいですね。