受験生こそ睡眠が必要な理由
睡眠時間を削ってまで勉強しているという受験生たちは多いですよね。でも、本当に寝る間を惜しんで勉強するのがベストなのでしょうか?脳科学的にみると、睡眠不足は、記憶力や学力を低下させます。だから、受験生にこそ、しっかりと睡眠が必要なんです。
①記憶に必要な睡眠
睡眠中には、体を休めるだけではなく、脳の中の記憶を整理して必要ないものをリセットしたり、覚えておくべきことをしっかり記憶させたりします。記憶に大切なのはレム睡眠です。睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠の2種類があります。寝ている間、レム睡眠とノンレム睡眠が繰り返されます。ノンレム睡眠は深い眠り、レム睡眠は脳の一部が起きている状態で、この時に記憶や学習をつかさどる脳の大脳辺縁系が働いています。一般的には、レム睡眠とノンレム睡眠の交換は70~110分間隔だと言われています。個人差があるので、ひとそれぞれ違います。受験生はレム睡眠を中断してはいけません。
②眠くても勉強すべき?
眠いのに無理をして勉強している受験生は、今すぐ、手を止めて思い切って眠るべきです。眠いのに我慢して勉強しても時間の無駄ですよ。記憶が定着しないので、大切な情報をどんどん忘れてしまいます。また、眠い時には思考力が低下するので、考える力がありません。勉強しても効率が悪いので時間の無駄になってしまいますよ。
中学生、高校生にとって理想的な睡眠時間は7~8時間です。夜更かしして勉強するよりも、夜はしっかり寝てコンディションを整えましょう。なかなか寝付けない人は、寝る前の2時間はスマホを見ないようにしてみましょう。スマホからはブルーライトが出ています。ブルーライトは波長が短く、強烈な光です。ブルーライトが目に入ると、メラトニンというホルモンの分泌が抑制されてしまうんです。メラトニンの分泌が減ってしまうと、眠くならないので寝つきが悪くなり、眠りが浅くなるのですぐに目が覚めてしまいますよ。寝る前は音楽を聴いたり、軽いストレッチをしたり、読書をしたりして静かに過ごしましょう。