寝ている愛猫を見ていると「何やらモゴモゴしゃべっている」「手足をバタバタ動かしている」「ヒゲをぴくぴくさせている」そんなことはありませんか?猫を飼っている方なら、きっと一度は見たことがあるはずですよね。

 

 

①猫は睡眠中に夢を見るのか?

 

その答えは猫に聞いてみないと分かりません。ですが、睡眠中にヒゲや手足を動かしたり、寝言を言っているところをみると、やはり夢を見ているのではないでしょうか。猫好きな人はどの国にもいるもので、フランスの睡眠研究者が、猫の脳波を計測して、夢を見ているか突き止めようと実験を行いました。その実験で、猫にもレム睡眠があることが分かりました。レム睡眠は、浅い睡眠周期のことで、脳が起きている状態です。人間はレム睡眠の時に夢を見ます。ですから、猫もきっとレム睡眠のときに夢を見ているはずです。

 

 

②哺乳類は夢を見る?

 

レム睡眠は、体は眠っていても脳は起きている状態のことです。人間と猫だけでなく、犬やハムスターなどの哺乳類、爬虫類にもレム睡眠があることが実験で分かっています。また、哺乳類の中でもライオンやチーターなどの肉食動物よりも、シマウマやガゼルなどの草食動物の方がレム睡眠の時間が長いです。草食動物が深く眠ってしまうと、肉食動物が急に襲って来た時に逃げられず食べられてしまうので、もともと眠りが浅いのでしょうね。野生動物の世界は厳しいものですね。熟睡できないなんて、ちょっとかわいそうな気もしますね。

 

 

③猫はどんな夢をみているの?

 

別の実験では、睡眠中でも脳の信号の通りに、猫の筋肉が動くようにしたところ、寝ている時に獲物を狙うような様子を見せたり、毛を逆立ててケンカするような仕草を見せたそうです。きっと、夢の中で狩りをしたり、縄張り争いをしたりしているのでしょうね。また、子ねこが寝ている時に前足をニギニギすることがあります。これは、母乳を求めている仕草。お母さん猫のおっぱいを飲む夢を見ているのでしょう。